荒川を超えろ 第三回「荒川の超え方」―インターンという第一歩―

2025.11.21

2025.11.21

前回の記事(埼大生のいいところ)は、埼大生が持つ3つのいいところについてお話を伺いました。
「素直さ」「探究心」「他者貢献欲求」この3つの強みをどう活かすか。
そして今回のテーマは、いよいよその「力を外の世界で試す方法」です。

キーワードはずばり「インターン」。

荒川を超えるとは

ひよこ「髙木さん、そもそも荒川を超えるって、具体的にはどうすればいいでしょうか。東京の大学との接点なんてありませんよ。」

髙木さん「それはずばり、インターンです。インターンは普段の大学生活では関われない人たちと出会える場所なんですよ。授業でも、バイトでも、同じような人と関わることが多いけど、インターンでは外の人と一緒に働く経験ができる。これは本当に貴重です。」

ひよこ「なぜインターンがいいのでしょうか。」

髙木さん「埼大生の良さは実際に関わる事によって伝わるからです。埼大生は、自分で考えて自分の言葉で話す人が多いので面接やプレゼンで『できそうに見せる』のはあまり得意ではありません。ですが仕事を実際にやってみると持ち味を発揮して結果を出すことができます。なので面接一本勝負ではなくてインターンに行って実際の仕事ぶりでアピールして総合的に評価してもらう事が勝ち筋になります。」

ひよこ「確かに『私はできます!』と表現することと実際にやってみてできるかは別な能力ですよね。」

インターンで荒川を超えよう

ひよこ「でも、インターンだけなら埼玉でもできますよね。これはなぜ東京に行くべきなんですか?」

髙木さん「東京は日本の首都です。企業と人が集まっています。東京でインターンするということは、全国の学生や社会人と接するチャンスを得るということ。埼玉はその東京の隣にあるのでこの立地を利用しない手はありません。」

ひよこ「たしかに、行ける距離にチャンスがあるのは他のもっと遠い地方の大学と比べると大きなアドバンテージですよね。」

髙木さん「そのとおり。インターンの第一歩として、まずはone dayインターン(一日だけの職場体験や説明会)でインターンに慣れるのがおすすめです。one dayなら選考が簡略化されていて今の生活に負担が少ないです。いきなり長期のインターンに行かなくてもいいので、まずは荒川を超える一歩を踏み出すこと。それによって周りの人に刺激を受けることで良い効果があります。今は分からなくても大丈夫です、荒川を超えることで見えるようになるものが必ずあります。」

ひよこ「one dayは説明会がメインのイメージがあるのですが、他の学生とも交流があるインターンの方がおすすめですか?」

髙木さん「荒川を超えて他の大学の学生と交流するという意味でも、他の学生と触れ合う経験をして欲しいので会社説明を聞いて感想文を出して終わりにする企業よりも、グループワークがある方が良いです。」

ひよこ「東京の企業じゃないとダメですか?」

髙木さん「そんなことはないです。埼玉の企業でもインターンで社会人と他大の学生と交流して今のコミュニティから出たという意味では“荒川を超えた”経験になります。大事なのはいつものコミュニティの外に出てみることです。」

インターンの種類

髙木さん「インターンには大きく3種類あります。」

①one day(半日〜1日)

 企業説明やグループディスカッション、見学がメイン。

 →まず“外の空気を吸う”には最適。

②短期(3〜5日)

 チームで企画を考えたり、新規事業の提案などを行う。

 →ちょっとした実践経験ができる。

③長期(1ヶ月〜)

 実際に働く。営業やマーケティング、新規事業立ち上げに関わることも。

 →社会人としての体感が得られる。給与が支給されるものが多い。

「one dayは業界見学、短期は部活の新人戦、長期は本番に近い練習試合みたいなものですね。」

インターンの選び方

ひよこ「どうやって選べばいいんでしょう?」

髙木さん「目的で選びましょう。インターンはその場の成果より何を得るかの方が大事です。

たとえば、こういう目的分けもあります。」

・業界を知りたい人:いろんな業界のone dayへ。雰囲気や価値観の違いが直感的にわかる。

・自己PRを作りたい人:グループワーク型を選ぶと自分の強みを言葉にしやすい。

・選考優遇を狙う人:早めに応募しておくと行動している人として記録が残る。

髙木さん「付言をさせてもらうと、目的を満たしたら終わりではなくて関わった企業の人たちへの礼節は忘れずに行きましょう。インターンの参加者はインターン中だけでなくてインターンの前と後も総合的に見られています。振る舞いとセットでやる気や誠実さを伝えましょう。」

ひよこ「ずばり、おすすめの企業はありますか?」

髙木さん「個人によるという前提で、あえて言えば、対法人(BtoB)の企業がいいですね。法人向けに活動している企業は個人向け(BtoC)の企業と違い普段の生活で接点がないので自分から見に行かないと知る機会が少ないからです。具体的には、金融、商社、法人向けメーカー、公務員、などです。インターンを通して普段分かりにくい業界を見に行けるといいですね。

 そして、もう一つのポイントは『業界は売上高のランキング上位から見た方が良い』です。業界でトップの企業を知ることでその業界を一気に捉えることができます。」

埼大生に伝えたいこと

 最初はハードル低くていいからちょっとずつチャレンジしてみよう!そして、経験を通して埼大生の3つの強み「素直さ、探究心、他者貢献欲求」(第二回参照)を伸ばしていこう。私たちにはこれがある、と自信を持って一歩を踏み出そう。一歩が難しければ半歩、とにかく今の自分の殻を破ることが大事です。もし途中で壁にぶつかったら、この3つの強味「素直さ、探究心、他者貢献欲求」で突破てきないか考えてみよう。荒川を超えた先でも、埼大生の良さは必ず強みになります。

就活ゼミについて(再掲)

「就活ゼミ」では、埼大生に向けて就活サポートを行っています。選考対策だけでなくインターン選びのアドバイスも受けられます。

サポート内容:就活の始め方、業界研究、企業研究、自己分析、ES添削、面接練習、社員訪問

対象:全学部・全学年・院生も歓迎

来てほしい人:
・周りに一緒に就活する人がいなくて孤独に進めている人
・やり方が分からず、ネットの情報だけに頼ってしまっている人
・ブラック企業に行きたくない人、ホワイト企業の見つけ方
・公務員試験や学業、研究と両立させたい人
・内定実績が無いような倍率が高い企業に挑戦したい人
・留年、休学、起業しようか迷っている人

などなど。述べ200人以上の相談を受けているので何でもお答えできる自信があります。

就活ゼミInstagram:https://www.instagram.com/syukatsusemi/